cool abstractについて

cool abstractは、形状・形態・色・線といった造形要素を使って構成した抽象画です。作品自体は具体的な意味を持ちません。作家の心象風景を反映した色や形の構成を楽しむ作品です。
描く形や色彩のバランスをとり、組み合わせてひとつの画面に仕上げる “色面構成”を軸に、洋新聞や洋雑誌の切り抜き “コラージュ ”を加えて制作しています。

mixed media作品は、撮影した写真やドローイングをコラージュし、アクリル絵の具やジェッソ、オイルパステルなど重ねてドローイングしています。

作品のなりたち

思い出を詰め込んだ “ cool abstract ”

2001年から始まった京都の酒造会社
ネットマガジンで展開した原田治さんの連載において、
原田さんの島のアトリエを 撮影取材しつつ、
弟子の私は抽象画・コラージュの
手ほどきを受けました。

糊とハサミにカッターナイフ、アクリル絵具、水彩絵具、
パステル、 色鉛筆などを使って夏の陽射しを浴び、
楽しく語らいながら制作したものです。

その後原田治さんは故人となり、
大きな喪失感に苦しみました。
哀しみはまだ消えませんが、
抽象画の制作は個人的な楽しみとなりました。

師匠とともに試作を重ねた楽しい夏の思い出たちを
爽やかな色合にのせて、
お届けできればと思っております。

yoshimi yoshimoto

京都出身。美大卒業後、広告代理店や百貨店に務め、フリーのデザイナーに。20歳ごろよりイラストレーター・デザイナーの原田治氏に師事。

マガジンハウス出版物での連載や新潮社刊行物や販促物でデザイン・挿絵・挿画などを担当。各美大各専門学校の講師を務めつつ、デザイン事務所を設立。グラフィック・エディトリアル・店舗デザインを手がける傍ら創作活動を続ける。
作風は抽象画、キャラクターイラストレーション等。